「43歳、彼女が遺した言葉とともに――ウィッグの仕事に向き合う私の想い」
43歳で乳がんを経験した私が感じた、命とウィッグの意味
今日は、少し個人的なお話を綴らせてください。
医療用ウィッグの仕事に関わる中で出会った、大切なご縁と別れについてです。
出会いと別れ
私の友人であり、ウィッグのパンフレット制作などでもお世話になっていたビジネスパートナーの奥様が、43歳という若さで乳がんのため旅立たれました。
彼女は、二人目のお子さんを授かったことがわかった直後に、がんの診断を受けたそうです。
妊娠という大きな喜びと、突然突きつけられた病気の宣告。
そのはざまで、きっと計り知れないほどの悩みと葛藤があったと思います。
ウィッグをお願いしたい
それでも彼女は、ご主人と一緒に前を向き、
「ウィッグはSUMIKILでお願いしたい」
そう話してくださっていたことを、告別式の日に初めて聞きました。
その言葉を胸に抱いたまま、わずか5か月という短い闘病の末、旅立たれた彼女。
もっと時間があれば、ウィッグを通して少しでも力になれたかもしれない――。
そんな想いが込み上げて、涙が止まりませんでした。
私自身も43歳で乳がんを経験
私は、彼女と同じ43歳で乳がんを経験しました。
あの時の恐怖、不安、そして孤独感。
先が見えない絶望の中でも、「生きたい」「守りたい」――そんな強い気持ちに支えられていたことを、今でも鮮明に覚えています。
きっと彼女も、お腹の中のお子さんとともに生きる道を、必死に模索していたはずです。
命と命、その重みに向き合いながら、悔しさも、苦しさも、人間らしく受け止めて、それでも前を向いていた――
彼女の強さに、私はただただ頭が下がる思いでした。
医療用ウィッグが持つ意味
ウィッグは、ただ脱毛を隠すものではありません。
その人らしさを取り戻すための一歩であり、
「また日常に戻りたい」という、心の叫びを形にする道具です。
彼女が私のもとでウィッグを作ろうとしてくれていたこと。
それは、仕事としてではなく、一人の女性として、乳がんと向き合った者として、かけがえのない信頼を寄せてくれていたのだと感じています。
これからに込める想い
これからも、私はこの仕事を通じて、
“安心”や“自分らしさ”を取り戻すお手伝いができるよう、心を込めて向き合っていきます。
彼女の言葉と、彼女が生きた証とともに。
普段着になる医療用ウィッグ・部分ウィッグ - 髪を着る。
髪を着る。
とことん品質にこだわった㈱SUMIKIL・スミキルの医療用ウィッグは、高級人毛を100%使用し、受注後お客様に合わせて人気美容師がカットしてから発送いたします。自然な仕上がりで普段着のように身に着けられるウィッグで、髪が再び戻ってきたような感動をお届けいたしますので、おしゃれをより違和感なく楽しみたい方は、お気軽にご相談ください。
屋号 | 株式会社SUMIKIL(スミキル) |
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住所 |
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目11-12 水野ビル7F |
営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 定休日:土日祝 |
代表者名 | 野中 美紀 |
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